新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、お客様の感染防止やスタッフの安全確保などの観点から、令和4年度の営業に関して、南アルプス静岡側にある二軒小屋については引き続き営業しないこととなりました。それ以外の山小屋は感染対策をした上で再開します。
※休業する山小屋・ロッジ
二軒小屋ロッジ
※令和4年度 営業を再開する山小屋・ロッジ
静岡県営山小屋6施設:千枚小屋・荒川小屋・赤石小屋・小河内岳避難小屋・中岳避難小屋・赤石岳避難小屋
静岡市営山小屋3施設:熊の平小屋・百閒洞山の家・高山裏避難小屋
椹島ロッジ・二軒小屋ロッジ
※畑薙第一ダム~椹島での宿泊者専用送迎バスも運行しません。
二軒小屋に宿泊したツアーレポートは下記をご参照ください。
静岡側から南アルプスに入る場合の拠点として、二軒小屋ロッジがあります。昨年の秋に二軒小屋ロッジに宿泊をしましたので、今回このブログで流れをご案内していきたいと思います。
畑薙から専用バスに乗車して二軒小屋ロッジへ…
畑薙までのアクセスは「南アルプス(静岡側 畑薙臨時駐車場)へのアクセス方法」にてご案内しています。
畑薙臨時駐車場からは写真のバスで南アルプスに入っていきます。このバスは無料で乗車できますが、誰でも乗車できるのではなく、バスを運行している東海フォレストさんが管理する施設に宿泊予約をした場合に、その宿泊施設までの無料送迎バスという位置づけになっています。
まずは宿泊予約をするようにしてください。記事の最後の方に予約に関してリンクしていますので参照してください。
【畑薙臨時駐車場 送迎バス出発時間(7/16~8/31)】
7:30 9:00 11:30 14:30 ※15:30(椹島まで)
※7/15までと9月以降は下記の出発時間になります。
7:30 11:30 15:00
椹島ロッジで途中休憩
畑薙臨時駐車場を出発して1時間で椹島ロッジに到着して休憩をします。トイレ休憩なので10分程度の滞在になります。
休憩を終えてまたバスに乗り込み、未舗装の道を30分ほど進むと終点の二軒小屋に到着です。
二軒小屋に到着
静岡駅から畑薙まで約3時間。そこから送迎バスで1時間30分。合計片道4時間30分かかって、この二軒小屋ロッジに到着です。ここまで長い道のりですが、ここも静岡市です。まずは、写真にある階段を上って受付をします。
そして、二軒小屋ロッジともう1つ外に建物があるのが見えると思います。
二軒小屋 新館
本館と向かい合うように建っています。デッキテラスがあったりしてお洒落ですよね。
まずはそちらの新館をご紹介しましょう。
新館の寝室はツインベッドです。
本館の宿泊はあくまで山小屋ですので2段ベッドの相部屋方式ですが、新館はツインルーム式です。お部屋もゆったりとしていて、プライベートな空間で落ち着くことができます。
共有スペースはこんな感じ
新館は2階建てになっていて、数室のお部屋があるんですが、この写真のお部屋が共有スペースになっています。グループで新館を貸切ってしまえば、他のお客さんを気にすることなく、夜も仲間で盛り上がることができます。
新館の宿泊は本館の宿泊料金に追加して1ルームあたり人数に関係なく1万2千円必要です。2名なら1人6,000円ですし、もちろん12,000円支払えば1人で1部屋使用することも可能です。
ただ、お風呂は本館のものを利用することになります。
二軒小屋ロッジのお風呂です。
山小屋と言えば、お風呂やシャワーが無くたって当たり前。なんですが、こちらの二軒小屋ロッジは本館の1階に温かいお風呂も男女別に完備しています。時間内なら何度でも入ることができるので、まずは長旅の疲れを癒したいところです。
そのころ食堂では夕食の準備が始まっています
夕食の時間は決まっているので、時間になったら食堂へ集合です。
山小屋の夕食と言えば…カレー!が定番なんですが、このロッジには松井シェフが腕をふるった料理を提供してくれて、その食事は「山小屋の夕食」という概念を根底から覆すものです。
二軒小屋の夕食はこんな感じ
まずは食前酒と前菜から
食材は基本的には地元の井川地区のものが多く地産地消の夕食になります。ビールやワイン等のアルコールも用意されています。
キノコのピザ
冷たい料理は冷たいまま、温かい料理はアツアツで提供してくれます。また1品ずつ丁寧に料理の案内をしてくれるんです。このピザも地元のキノコを使用したもので、食べごたえがあります。
イワナの燻製
盛り付けられた感じは「?」な感じですが、これがイワナの燻製で、頭から尻尾まで食べることができます。レモンを絞ることによって味わいが広がります。
鹿肉のシチュー
いわゆるジビエ料理というやつですね。鹿肉のシチューです。ビーフシチューの鹿バージョンですね。鹿肉と聞くと肉の臭みが気になりそうなところですが、臭みは全くありません。そして、しっかりと煮込まれていて柔らかいんです。鹿肉って美味しいんですね。
リゾット
ご飯にはリゾットがでました。
携帯も通じないような、こんな山奥の夕食でリゾットって想像できますか?
一通りのコースでお腹はいっぱいなんですけど、美味しいので、これが食べれちゃうんです。
デザートはシャーベット
デザートは確か井川産の柚子を使用したシャーベットだったような気がします。なにせ、この時点でアルコールが入っちゃって、料理の説明は受けても頭に残っていませんでした。
山小屋の常識を超えたコース料理を食べて、お腹も満腹。ここまでの疲れも相まってベッドでぐっすり朝まで寝ちゃいました。
朝食も食堂でいただきます
朝食も食堂でいただきます。朝食はおかずがワンプレートに乗った形で提供されます。今回はキッシュと焼魚、ソーセージにサラダです。周囲の森の声を聴きながらの朝食です。これで元気に散策ができるってもんです。
昼食弁当も予約可能
あらかじめお願いをしてあれば、昼食のお弁当も別料金にて用意してくれます。
二軒小屋に宿泊した翌日は登山や散策があるでしょうから、こちらも注文しおいた方がいいでしょう。
このお弁当もシンプルですが、山登りにちょうどいい量と内容でした。
二軒小屋からちょっと散策してみましょう
二軒小屋から外に1歩出れば、そこは大自然ですから。見上げればこんな写真のような場面はそこかしこにあります。また近くには大井川の始点があって、大きな滝を眺めることができるんですね。
二軒小屋に行ったからって山に登らなければいけない訳じゃありません。30分程度のお散歩でも見どころはたくさんあります。
エメラルドグリーンの田代湖
二軒小屋ロッジから徒歩数分の場所にある田代湖です。このエメラルドグリーンの田代湖はどれだけ見ても飽きることはありません。この場所まではお散歩程度で行くことができますよ。
二軒小屋裏には小さな祠もあります
こちらも二軒小屋から5分掛からない、お散歩エリアにあります。
この祠の前を通り過ぎると、いよいよ伝付峠への登り口になります。
伝付峠
伝付峠まで写真の道標では1時間と書いてありますが、もう少しゆっくりペースで歩いて1時間20分くらいで到着しました。
雲海に浮かぶ富士山が
伝付峠からは、この日は雲海に浮かぶ富士山を眺めることができました。10分後には雲に隠れちゃいましたので、本当にタイミングだとは思いますが、運がよければこんな富士山を写真に撮ることもできますよ。
二間小屋に翌日に静岡に戻る1泊の行程でおすすめのプランです。これで二軒小屋に戻ると畑薙臨時駐車場に15時着。静岡駅に夕方に戻ることが可能です。
二軒小屋に関する情報はこちら
二軒小屋ロッヂ
二軒小屋の予約に関してはこちらへ
南アルプス関連の情報はこちら
グルメ情報はこちら
おでかけ情報はこちら